ピロリ菌除菌の慢性胃炎への保険適応拡大について

发布日期:2019-08-18 来源:网络整理 浏览量:
  • ピロリ菌除菌の慢性胃炎への保険適応拡大について 2013年2月25日  

    ピロリ菌除菌について ~慢性胃炎への保険適応の拡大~

    平成25年2月21日ついに委縮性胃炎や化生性胃炎などのヘリコバクター・ピロリ(以下ピロリ菌)に起因した慢性胃炎の患者さんに対しても除菌療法が保険適応となりました。

    これらの胃炎は胃がんの発生母地になると考えられており、ピロリ菌感染のない人は胃がんが少ないことが疫学的に言われています。除菌を行うことで胃がんになる危険性を3分の1程度にまで下げることが可能と考えられています。

    そもそもピロリ菌とは1983年にオーストラリアのウォーレンとマーシャルがその培養に成功し、その後の多くの研究でピロリ菌が慢性胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がんなどの原因になっていることがわかってきました。日本でピロリ菌に感染している人はおよそ6000万人といわれており、特に50歳以上の人で感染している割合が高いとされています。

    そのため胃潰瘍・十二指腸潰瘍については、日本でも平成1211月より、ピロリ菌の除菌療法(1次除菌)が保険で認められるようになりました。さらに平成198月1次除菌不成功例に対する2次除菌療法が保険適応になりました。多くの患者さんが潰瘍の再発から解放されました。平成226月、胃・十二指腸潰瘍以外にMALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後の患者さんに保険適応が拡大しました。その際慢性胃炎は保険適応とならなかったのですが今回ようやく保険での除菌が可能となったのです。

    筑波メディカルセンター病院勤務時より、ピロリ菌除菌は積極的に行ってきました。地域がんセンターという病院の性格上、胃・十二指腸潰瘍に限らず、胃MALTリンパ腫の除菌治療や無効例への放射線治療、また当時は内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などを積極的に行っていましたので再発のリスクを減らす目的で除菌治療を行ったものです。平成12年11月から平成21年12月までに1次、2次治療を合わせて479症例の除菌治療を行いました。

    また平成22年10月クリニック開院後も日本ヘリコバクター学会 H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医として積極的に除菌治療を行ってきました。平成25年2月現在の除菌者数は638症例となっています。 

    すでにメディカルセンター勤務時代の症例数を超えているわけですが、実は胃・十二指腸潰瘍の患者さんは295症例で、残り343症例の患者さんは慢性胃炎の患者さんです。当院ではすでに発がん予防を目的として多くの患者さんが自費にて除菌を受けられてきました。日本ヘリコバクター学会のHP()を見ていただければわかると思いますが茨城県における認定医の数はまだそれほど多くはありませんし、自費での除菌を積極的に行っている医療機関も少なかったのが現状でした。そのため健診施設なども含め、他の医療機関から除菌治療を依頼されることが多かったのだと思います。これからは多くの医療機関で積極的に除菌が行われ、将来日本の胃がんが激減することを期待したいものです。

    ただし除菌を受けるにあたっては以下の注意が必要です。
    ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎に対して除菌を行う際には、ヘリコバクター・ピロリが陽性であること及び内視鏡検査によりヘリコバクター・ピロリ感染胃炎であることを確認すること。すなわち(1)及び(2)の両方を実施する必要があります。

    (1)ヘリコバクター・ピロリの感染を以下のいずれかの方法で確認する。

    迅速ウレアーゼ試験、鏡検法、培養法、抗体測定、尿素呼気試験、糞便中抗原測定

    (2)胃内視鏡検査により慢性胃炎の所見があることを確認する。

    内視鏡検査には抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、是非検査を受けていただければと思います。また以前に検査を受けて慢性胃炎を指摘されている方も最近受けていないのであればお勧めします。

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